お金はまだしも、命まで奪う可能性も

お金はまだしも、命まで奪う可能性も




1986年にスペースシャトル「チャレンジャー」号が、爆発事故を起こしました。

初の民間人や黒人、日系人を乗せて打ち上げられたわずか73秒後に、燃料漏れから大爆発を起こし、乗員7人全員が死亡しました。

直ちに事故の調査が行われ、1つの部品の不具合が原因とわかりました。

さらにその背景には、打ち上げの担当者たちが、重度の睡眠不足に陥っていたことがあるとされています。

睡眠をもっと重視していれば、こんな大参事は起きなかったのかもしれません。


1989年には、アラスカで巨大タンカー「エクソン・バルディーズ」が座礁して、大量の原油が海を汚しました。

この事故で船長の飲酒が批判されましたが、本当の事故の原因は睡眠不足です。

事故当時、船長から船の運行を任されていたのは、3等航海士でした。

彼は極度の睡眠不足で、事故前の48時間に6時間しか眠らずに勤務していました。


座礁事故が起きる前に、見張りから航路の異常を示す警報が2度も出されました。

しかし、船の舵を取る3等航海士はこのことに反応せず、航路が大幅にずれていることに気が付いたときにはすでに手遅れでした。

この3等航海士は極度の睡眠不足のため、見張りから警報がでたときに、重要な情報を聞き漏らしたか、聞いても理解できなかったものとみられています。


その結果、被害総額が数十億ドルもの大参事になってしまいました。

また、このときにうしなわれてしまった、かけがえのない野生生物や自然環境は、もう取り戻すことができないのです。


1979年に起きたスリーマイル島の原発事故や、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故も、その背景には睡眠障害があったといわれています。

これらの事故で失われたものを考えると、寝不足や不眠が少しでも減れば、もっと良い世界になりそうですね。



青春新書
病気にならない睡眠コーチング
坪田 聡 著
P31〜32 より引用

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